KAWAI AKIO
  川井昭夫

Photo Painting no.4

Oil on paper mount raw cunvas 18×14B

2001

交差する線の奥に

身の丈を超える葦の原をかき分けながらさまよい遊ぶ。口能登の川辺で、近代とは無縁の土着的な少年期を過ごした日々の遠い記憶です。草葉の茂みの奥には闇が潜んでいる。しかし、その闇はなぜか優しく、懐かしく、私を魅了してやまない。回帰的な神秘主義ではなく、アジアの東の果てで永々と育まれて来た人と自然の濃密な関係をイメージとして取り込むことを、モダニズムを経た私の意識が求めているようです。

  

Drawing on Linen / Plant Circles / Home