植物は、受動的に生きる。与えられた生育条件をひたすら引き受けるばかりだ。 それが、順調で豊穣な生を育もうと。あるいは、悲惨な死に至るものであろうとも、より良く生きる為に、なにかを付け足すことをしない。
麻布の表面を、それと同じような色で、同じような筆触で、ひたすら触れること。 あるいは、転写された映像の表面を、ひたすら絵具の表面に置き換えること。 このような私の表現への態度は「植物的」と言えるかも知れない。 2003.10 akio kawai